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もの言えぬ証人 [Christie]

もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫
 

内容(「BOOK」データベースより)
ポアロは巨額の財産をもつ老婦人エミリイから命の危険を訴える手紙を受けとった。だが、それは一介の付添い婦に財産を残すという問題のある遺言状を残して、彼女が死んだ二カ月後のことだった。ポアロとヘイスティングズは、死者からの依頼に応えるとともに、事件に絡む愛すべきテリア“ボブ”の濡れ衣も晴らす。

この「もの言えぬ証人」というのは、犬のボブのことらしいです。
でも読んでいる間は、犬だけにとらわれないで、うまく出来た邦題だなーと思っていました。
説明にあるように、ミス・アランデルから手紙を受け取ったのは亡くなった二ヵ月後。
ものを言えなくなっているんですよね、そして、なくなるちょっと前に、
犬のボブが置き忘れたボールが原因による転倒事故があり、ボブのせいとなっている。
でもそのボブには濡れ衣を着せられたのでは?とポアロが調査を?
↑いやいや、この一文はちょっと大げさなんですがね。
ミス・アランデルには、3人の甥と姪がおり、悪兄妹のチャールズとテリーザ、
そしてギリシャ人の医者と結婚したベラ、その医者もなんかうさんくさい、
テリーザは研究者気質の医者と婚約をしている、そして一切の財産を手にした家政婦ミス・ロウスン、
(名前は忘れてしまったがとにかくみーんながミス・アランデルの財産を狙っている)
ただの病死だと思ったのに、ボブのせいにみせかけた殺人であり、
病死でないかもしれないと言い出すポアロ。そして事件を探っていきます。

しかし、犬のボブはなにかとみていたわけではなく、「もの言えぬ」というのは、
他の人達にかかっている言葉ではないのかと思うほどでした。
最後の最後でこの人が犯人だ!状態でございます。
いつもはだんだん読み直しているうちに思い出すのですが、これは誰が犯人だか、
最後まで思い出せませんでした。でもですね、途中でびみょーな文があるんです。
犯人の心理というか、意外性について話し合うシーンがあってねえ。
これは他の作品に影響しないかしら?と心配するアタクシでした。


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