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三幕の殺人 [Christie]

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫
内容(「BOOK」データベースより)
引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。
三幕の殺人とか、悲劇とか殺人事件というタイトルのです。
私が読んだのは新潮文庫なのですが、ハヤカワ文庫もけっこう好きです。
でもマニアックなことをいうと、中村妙子さんの翻訳が好きなです。
ポアロがわざと英語をたどたどしく言うのがままあるのですが、
そこをフランス語にするのが好きなのです。「それでは」とか「じゃ」とかを
エ・ビアンというのが、なんとなくファンとしては嬉しいです。←慣れとも言う。
ああ、話がそれましたね。
三幕というぐらいなので、俳優とか女優さんが出てきます。
クリスティーにはよくあるパターンですよね、あと神経科医。
話は三幕となっており、序章から終幕までといった感じだけど、
第一の殺人の動機がわからないから、ポアロは困惑してしまって。
でもナゾが解けるとまーなんともいえないというか、理解できない理由です。
演技をする者として仕方ないという意味みたいですが、わからんです。
何度も読んでいるので、最初しばらくしたら、なんとなく思い出したのですが、
相変わらず巧みに出来ているなと思う作品でした。
後の解説を読むとこの話の結末は二種類あるそうです。
どちらもなかなか納得できないものですがね、そしてこの話はちょっと矛盾点が!
新訳ではどうなっているのかわからないですけどね。
ここではエッグは美貌の娘となっていますが、どちらかというと精力的な娘という、
説明のほうがなかなかピッタリとは思うのですが。

俳優はサーチャールズ、精力的な娘はエッグ、この二人は相思相愛?
そしてパトロンのサタースウエイト氏の三人で調査をしていきます。
第一の殺人で牧師さんが殺され、第二の殺人で医者が殺されます。
両方ともパーティーで何かを飲んだ後に急死。
最初は偶然の死だと思われていたのに、第一も第二のパーティーにも、
同じメンバーが!若いマンダーズはうそっぽい事故で第二に乱入。
そして第二の犠牲者は医者なので、いかにも理由はありそうだが、
第一の老牧師には理由が全く見当たらない。
ポアロは困惑したと書きましたが、その調査をしつつも…
ポアロはあくまでもアドバイザーとして働き、それでなおかつ真実を知っており、
ズバリ!犯人はおまえだ!とやるんです。おきまりだけどやはり好き。
はじめて読んだ方には、えーこの人だったの~と驚くことでしょう。
今回の話は何度も読むタイプじゃないなとちょっと思いました。

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