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アクロイド殺し [Christie]

アクロイド殺し

アクロイド殺し

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫

深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を…驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。 内容(「BOOK」データベースより)


アクロイド殺人事件とか、いろいろ別名がある本ですが。
原題が、The Murder Of Roger Ackroyd だからロジャーアクロイドの殺人ってとこ。
ちょっとうるさい事を言わせていただきますと、新潮文庫の中村 能三さん訳の
「アクロイド殺人事件」を読むのが淡々としていて良いとの事です。
とにかく、犯人が意外な人だった!というのでは指折りの作品では?と思います。
初めて読んだ時は「これマジ?」と言いたくなるぐらいかと思います。
1926年に発表されたそうですが、「フェアかアンフェアか」と物議をかもしだしたとか。
ちなみに容疑者は甥ではなく、義理の息子なんですがねーと、
前置きはこれぐらいにして、いつものヘイスティングスのかわりになっている、
シェパード医師の手記のような文章で物語がすすんでいきます。
お金もちのロジャーアクロイド氏、その義理の妹のセシル、その娘フロラ、
前妻の息子のラルフ、秘書のレイモンド、友人のブラント少佐とおり、
そして召使いの中でも、怪しげな執事のパーカーや、家政婦のミス・ラッセル、
いきなり辞めようとする小間使いのアーシュラがいる晩に、
アクロイド氏は殺されてしまいます。凶器は家にあるナイフで。

そして笑えるのがポアロ登場部分。サブタイタル「かぼちゃを作る男」ポロット氏。
後の作品でポアロが「引退したら田舎でかぼちゃでも作ろうかと思った」と、
話しているシーンがあるのですが、まさに引退したてで余暇をどうしようかと、
していた時なのかしら?と思いました。かぼちゃを投げるシーンはかなり笑えます。
手記の中では滑稽に書かれているポアロですが、次第に「みなの隠し事」を
それぞれ暴いていくのですね。アクロイド氏はお金にうるさかった。
氏が死んで遺産が入ることになって皆が恩恵をこうむることになり、
それぞれに動機がありそうな感じなんだけど、夜9時半以降のアリバイは、
みなさんそれぞれあるとなって、失踪しているラルフに容疑がかかる。
しかしポアロに言わせると全てがラルフを指しているので、余計無実だと思う。
するとアクロイド氏と親しかったファラーズ夫人の死は、
誰かの脅迫による末によるもので、それも関係あるのではないかと…
ファラーズ夫人を脅迫していたのは誰か、ラルフはなぜ失踪しているのか、
そしてアクロイド氏を殺害したのは誰なのか?
本当に最後から数ページでわかります。私は何度も読んでいるからフェアですかね?
ポアロは最初からこう言います。深夜の電話のかけてきた理由が全てだと。


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